ハワイのチップの相場と払い方やスマートな渡し方
ハワイのチップの相場と払い方やスマートな渡し方
ハワイに行くのにチップの払い方や渡し方が分からないと言う方もいらっしゃるでしょう。
でもチップは払う時と、払わない時が分かればそんなに難しくありません。
そこでハワイに行く時に困らないようにチップの相場や払い方、渡し方をお話します。
知っていれば心配することはありません。
チップってどんな習慣なのでしょうか
チップはもともと自分にしてもらったサービスに対して払うお礼のようなものです。
チップ「Tips」の他にグラチューティ「Gratuity」やサービスチャージ「Service Charge」と書かれていることもあります。
「Tips」が一般的な言い方ですが、チップより形式ばった言い方の「Gratuity」は「心づけ」と言う意味です。
ただハワイではチップも正式な収入の一部なので、給料と同じに課税されますしチップの分給料が低く設定されています。
働いている人はなるべく多くチップをもらうために一生懸命いいサービスをしてくれるのです。
なのでいいサービスを受けたときはそれなりのチップを払うようにしたいものです。
チップが必要な場所といらない場所
サービスをしてもらった時にチップを払うと言うのが一般的な感覚です。
レストランやホテルのベルマン、ポーター、ロミロミなどのマッサージ、エステサロン、ヘアサロン(美容院)で髪の毛をカットしたとき、ネイルサロンをしてもらった時、タクシーに乗った時などにはチップを払います。
反対にファーストフード店、屋台、ワゴン、ショッピングセンターのフードコート、セルフサービスのレストラン、スーパーマーケットやABCストアなどの物販店、バス、ワイキキトロリーなどの交通機関にはチップは払いません。
何かサービスをしてもらったらチップを払う。
サービスがなかったらチップはいらない、と覚えておけばいいです。
チップの払い方
チップに使うお金の種類
チップを払う時は紙幣(お札)で払います。
硬貨で払うのは失礼にあたりますので、使わないようにします。
計算してドル以下の端数があったら、切り上げるか切り下げるかしてお札だけにする方が一般的です。
例えば計算したチップの金額が3.80ドルなら4ドルにするとか、5.2ドルなら5ドルにするとか受けたサービスに満足できたかで決めればいいでしょう。
チップの金額の計算方法
レストランなどでは一般的に料金の15%から20%がチップの相場です。
計算は電卓やスマホの電卓アプリなどを使うと便利です。
支払い金額X0.15でチップの金額が計算できます。
合計額は支払い金額X1.15すれば計算できますので簡単ですね。
チップの金額は何を元に計算するか
日本の消費税と同じく、ハワイでも買い物や食事の際に約4.166%の州税がかかります。
オアフ島のみ約4.712%の州税になります。
レストランで食事をした時に食事代が50ドルだった場合は、4.712%の税金2.35ドルがかかって合計52.35ドルになります。
この時チップを計算する時に食事代の50ドルに対してチップを計算する人と、税金込の52.35ドルに対してチップを計算する人がいるようです。
一般的には税金抜きの料金に対してチップを払えばOKです。
レストランのレシートにチップの早見表が印刷されていることがありますが、税金抜きの料金に対してチップが計算されています。
また端数を切り上げ、切り下げするとあまり影響はありませんので神経質になる必要はありません。
これができればチップの上級者
チップのスマートな渡し方
チップを渡すときは紙幣を渡しますが、相手に直接渡す時は折りたたんで目立たないように渡すのがスマートです。
「サンキュー」と言いながら、手のひらに紙幣を隠して握手をするように渡すとチップ慣れしたように見えます。
チップを渡す時に1番大事なのは「笑顔」と「サンキュー」の一言です。
紙幣を出す時は財布から出すのではなく、あらかじめ折ってポケットに入れておいてサッと出すとスマートに見えます。
チップを渡すのにポケットからゴソゴソ財布を取り出して待たせていたら、渡す人も受け取る人もその間気まずいですよね。
アメリカの男性は少額のお金は財布にいれないで、ラフにポケットの中にいれている人が多いようです。
スマートに相場のチップを渡せるとチップ慣れしていると思われて、上客としてサービスも手抜かりなくやってくれると言うものです。
チップの金額でサービスの満足度を表す
チップは受けたサービスに対して払いますから、特別なサービスやいいサービスを受けた時は多めに払うようにします。
難しく考えなくても、気持ちよく過ごすことができたかでチップの金額を決めるようにすればいいと思います。
例えばレストランでいい席に案内してくれた、ドリンクのおかわりを頻繁に聞いてくれる、何か必要なものがないか聞いてくれる、食事が終わるころに気を利かせてデザートのオーダーを取りに来てくれるなど、絶えずこちらのことを気にしてくれた時などは多めにチップを払えばいいでしょう。
あとは、お店がとっても忙しい時に写真を撮ってもらった時など( 忙しい時に笑顔でシャッターを押してくれてありがとうございます!)。
逆に愛想がない、オーダーをなかなか取りに来ない、言わないとドリンクのおかわりをもらえない、待たせてるのに何も言ってこない時などはチップは最低限でいいでしょう。
こんな時はチップを払いたくないと思う人がいるかもしれませんが、最低限でも払いましょう。
アメリカ人はひどいサービスを受けると、抗議のために1セント硬貨(ドルの最低単位で1円硬貨と同じ物)を置いていく人がいると言う話があります。
実際はそんなことをする人はいないそうです。不満だったらマネージャーに苦情を言うでしょう。
この話のポイントはチップを少ししか払わなかったことではなく、どんなにひどいサービスでもチップを払わないことはマナー違反だと言うことです。
チップはしてもらったサービスに応じて払いたいものです。
ハワイのチップの場所別の払い方
レストランでチップをクレジットカードで払う方法
レストランに行きたいのだけれどチップの払い方が分からないので、行きにくいと思っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
知っていればチップの払い方は簡単です。
ぜひ気になるレストランに行って美味しい料理を楽しみましょう。
レストランではチップは食事代と一緒にクレジットカードで支払うことができます。
支払いは食事が終わったら、担当のウェイターかウェイトレスさんに請求書を持ってきてもらうようにお願いします。
キャナイ・ゲット・チェック・プリーズ (Can I get check please?)または
単にチェック・プリーズ(Check please)と言います。
請求書はビル(Bill)と言いますので、「ビル(Bill)プリーズ」でもOKです。
そうすると、たいてい手帳台の大きさの二つ折りのフォルダーに挟んで請求書を持ってきてくれます。
Restaurant Waikiki
ステーキ 40.00ドル
ワイン 10.00ドル
Subtotal 50.00ドル
Tax 4.712% 2.35ドル
Total 合計 52.35ドル
現金で支払う場合は、フォルダーに合計金額の52.35ドルとチップを挟んで支払います。
クレジットカードで支払う場合は、フォルダーの中にポケットがありますのでそこにクレジットカードを縦にフォルダーから突き出るように入れます。
そうするとお店の人がクレジットカードが入っているのが分かるので、フォルダーを取りに来てくれます。
お店の人がレジで支払いの処理をしたあと、フォルダーが帰ってくると3枚紙が入っています。
1枚は最初にもらったBILLで、あとはクレジットカードで支払うためのMERCHANT COPY ともう1枚はGUEST COPYです。
Restaurant Waikiki
VISA CARD XXXXXXXX
AMOUNT $52.35
Tips
Total
X
GUEST COPY
これがお客さん用の控え(GUEST COPY)です。
これはこのお店にいくら払ったか忘れないように支払額を書いておくものなので必ず書かなければいけないものではありません。
ただ日本に帰ってからいくら払ったか確認できるように支払額をかいておく方がいいでしょう。
この紙は自分で持って帰ってかまいません。
Restaurant Waikiki
VISA CARD XXXXXXXX
AMOUNT $52.35
Tips
Total
X
MERCHANT COPY
こちらは、お店へ支払うためのMERCHANT COPYです。
このMERCHANT COPYにはチップ(Tips)と支払いの合計欄(Total)が空欄になっていてお客さんがチップと合計欄を書き込みます。
チップ「Tips」は、「Gratuity」や「Service Charge」と書かれている時もあります。
チップの欄に受けたサービスの程度で金額を決めてチップと合計金額を書き込みます。
Restaurant Waikiki
VISA CARD XXXXXXXX
AMOUNT $52.35
Tips 8.00
Total $60.35-
X アロハ太郎
MERCHANT COPY
今回は飲食代50ドルの15%のチップ7.5ドルを切り上げた8ドルとチップの欄に書きました。
そしてその下のTotal欄にAMOUNT $52.35 とチップ$8.00 の合計金額$60.35を書きました。
チップは正確に15%の金額を書き込んでもかまいません。
重要
チップの金額を書き込んだ時は、合計額の頭に$(ドル)マークと金額の後ろに「-」を記入するのを忘れないようにしましょう。
書き方としては $60.35- と書き込みます。
金額の前後に数字を書き足されないようにしておきます。
最近では参考としてチップの金額が15%とか20%ではいくらなのか書いてある時もあります。
さらに親切な時はチップの額と合計金額がいくらになるか書かれていて、計算をしなくてもいいようになっていることもあります。
最後にTotalの下の「X」が書いてあるところに、クレジットカードの裏面に書いてあるサインと同じサインを書きます。
サインは英語でも漢字でもかまいません。
書いたら、MERCANT COPY はフォルダーに挟んでテーブルに置いて帰ります。
BILLとGUEST COPYは持って帰ってかまいません。
これでレストランの支払いは終わりです!
チップをクレジットカードで支払う時の注意点
お店によって使えるクレジットカードの種類が決まっています。
食事をするレストランで自分が持っているクレジットカードが使えるかはあらかじめ調べておきましょう。
お店に入る前に使えるクレジットカードを聞いてみてもいいです。
ハワイはVISA、Mastercard、JCB、AMEX などが使えるお店が多いクレジットカードです。
できたら何種類かのクレジットカードを持って行くと安心ですよ。
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ホテルのチップの金額と渡すタイミングと渡し方について
レストランなど食事代金を払う場合はチップの金額も計算しやすいですが、支払いがない時のチップをいくらにするかは習慣のようなものなので覚えておくしかありません。
だいたいの目安なので、受けたサービスの満足度とホテルの格で金額は変えて下さい。
ポーター
運んでもらった荷物1個について1ドルから2ドルくらいが相場です。
重い物や大きいものを運んでもらった時は多めに。
チップを渡すタイミングは、ホテルの部屋に荷物を持って来てもらった時は、ポーターが部屋から出ていこうとする時に渡します。
部屋に荷物を取りに来てもらったときは荷物を渡す時にチップを渡します。
ベルマン
普通にホテルに出入りする時はチップは必要ありません。
バレットパーキング
バレットパーキング(バーレーパーキングとも言います)はホテルの前に車を止めてベルマンに車を駐車しておいてもらうシステムです。
車のチケットをもらい、帰る時にそのチケットをベルマンに渡すと駐車場から車を運転してホテルの前まで持ってきてくれます。
宿泊しているホテル以外のホテルのレストランを利用する時にもこの方式で駐車することがあります。
バレットパーキングで車を取ってきてもらった時には、1ドルから3ドルくらいが相場です。
気の利いたベルマンは、車を持ってきてくれる時に車の冷房を全開で効かせて暑くないようにしてくれたり、カーラジオでハワイアン・ミュージックをかけてくれる心遣いをしてくれます。
してくれたサービスに応じて変えてください。
渡すタイミングは、車をもってきてもらってドアを開けてもらったときにチップを渡します。
ホテルに着いて車を預けるときはチップをあげる必要はありません。
タクシー
タクシーを呼んでもらう時は1ドル程度。
タクシーを呼んでもらったらチップを渡します。
ルームキーパー
ベッド1台につき最低1ドルです。ホテルの格によっては2ドルから3ドル程度。
チップが分かりやすいようにベッドの枕の上などに置いておきます。
部屋を散らかしたままの時などは多少多めに。
朝部屋を出る時にベッドの枕の上に置いておきます。
ルームサービス
レストランと同じように料金の15%程度です。
部屋に運んで来てもらったあと、帰る時にチップを渡します。
ドアを開ける時にあらかじめチップを用意しておきましょう。
渡し損ねてしまわないように準備しておきます。
タクシーに乗った時のチップ
メーター料金の15%程度がチップの相場です。
近距離の場合も最低1ドルは渡します。
タクシーでチップを払う時は、料金を払いながらチップの計算をしなければいけないので大体の金額しか分からないと思います。
そんな時はタクシー料金とチップの大体の金額を運転手に渡して、お釣りをもらわないようにすれば大丈夫です。
お金を渡したら「 Please Keep the change 」と言えばお釣りはいりませんと言うことになり、タクシー料金と渡した差額がチップになります。
もし金額の大きい紙幣で払って、全額は渡しすぎの場合はどう言えばいいでしょうか。
その場合は、返してもらいたい金額を「Can I have 3 dollers back please」と言えば「3ドルお釣りをください」となるのでOKです。
このやり方は一般的なチップのやりとりですので、お釣りをもらっても恥ずかしくありません。
またタクシーに乗る時にスーツケースなど重いものを持ってもらった時は、1個につき最低1ドルは渡すのがマナーです。
オプショナルツアーのチップは必要ですか
オプショナルツアーのチップは、あらかじめチップがツアー代金に含まれているツアーと含まれていないツアーがあります。
申込みの時にパンフレットに書いてある場合もありますので見ておきましょう。
オプショナルツアーに参加するとツアーのガイドさんやクルーが一生懸命楽しませてくれます。
チップボックスが置いてあったら感謝の気持ちとしてチップを入れておきましょう。
日本人観光客だけのオプショナルツアーの場合、ツアーの最後によかったらチップをお願いしますと言われることがあります。
外人が多いオプショナルツアーではそのようなことは少ないので、チップの習慣のない日本人向けのお願いでしょう。
ツアーが楽しめて満足できたらチップを払えばいいと思います。
チップを払う時に注意すること
ファーストフード店や屋台などでカウンターのジャーに「チッププリーズ」と書いて置いてある店がありますが、ファーストフードでは払う必要はありません。
レストランなどでは、日本人がチップを払わないことがあるためあらかじめチップが15%や20%上乗せして書かれている場合があります。
誤って二重に支払ったりしないように注意しましょう。
チップは「Tips」以外に「Gratuity」や「Service Charge」と書かれていることがあります。
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